
「最近してないけど、大丈夫かな」
「そういう雰囲気になることが無くなった」
「30代でセックスレスってあるの?」
このように、まだ若いのにセックスレスになり、今後が心配になるというカップルは数多くいます。
30代は結婚、出産、子育てなどが一番忙しくなる時期であるとともに、仕事も責任が増えてくる時期です。
そのため、1人の時間や2人で一緒に過ごす時間というものが減ってしまいがちです。なので、性に費やす時間が少なくなり、セックスレスになる人は多く、一般的だと言えます。
そうはいっても、セックスレスが終わるのかという心配や今後の関係をどうすれば良いかなど考えてしまうと思います。
本記事では、30代の性事情とセックスレスを終わらせて満足できる夜を過ごせるコツを紹介します。
- 30代のセックスレスの割合や頻度
- セックスレスになる理由
- セックスレスを放置するとどうなるか?
- セックスレスの改善方法
30代のセックス事情


30代のセックスレスの割合
30代といえば、仕事でも私生活でも責任ある立場を任されるようになり、結婚や出産などのライフイベントも多く迎える時期です。
その一方で、パートナーとのセックスに関する悩みを抱えている人も少なくありません。
日本家族計画協会が行った「第9回男女の生活と意識に関する調査」によると、配偶者がいる20代~50代の男女のうち、実に48.3%が1か月以上セックスをしておらず、「セックスレス」であると回答しています。
とくに30代は、育児や仕事のピークと重なることが多く、セックスの優先順位が下がる傾向にあるのです。
30代カップルのセックス頻度
30代カップルの平均的なセックス頻度については、以下のような調査結果があります。
回数 | 割合(%) |
---|---|
月に0回(セックスレス) | 41% |
月に1〜2回 | 33% |
週に1回 | 18% |
週に2回以上 | 8% |
つまり、7割以上の30代夫婦が「月に2回以下」しかセックスをしていないのです。
「子どもが寝たあとに…と思っても、気づいたら2人とも寝落ちしていた」
「疲れていて、そんな気分になれない」
といった声も多く聞かれ、生活のリズムや環境による影響が非常に大きいことが分かります。
30代がセックスレスになる理由


ライフイベントが多くて忙しい
30代は結婚、出産、育児、マイホームの購入、転職や昇進など、人生の転換点が多く訪れる時期です。それに伴って「性」にかける時間や気力が奪われていきます。
以下のような意見があります。
「子どもが小さくて夜泣きもあるし、仕事から帰っても育児と家事でバタバタ。夜はクタクタで、それどころじゃないのが現実です」
こうした余裕のなさが、セックスレスの大きな要因となっています。
長く一緒にいて慣れてきた
付き合って数年、結婚して5年、10年と経つうちに、お互いの存在が家族となり、性的な関心が薄れていくカップルも少なくありません。
以下のような意見があります。
「最初の頃は刺激もあったけど、今はもう家族って感じで、性的な関心はあまりないですね。でも嫌いになったわけじゃないんです」
と話しています。情熱が落ち着き、安定を求める30代だからこそ、刺激が失われやすいのです。
セックスレスを放置するとどうなるのか?


浮気・不倫のきっかけとなる
セックスレスを放置すると、パートナーが他の異性に「性」の欲求を求めてしまうリスクが高まります。
浮気をする理由として一番に挙げられるのが、「性生活の不満」であるという結果が出ています。
実際に、「パートナーから求められない寂しさを埋めたくて」と浮気に走ったという30代の女性もいます。
以下のような意見があります。
「夫とは2年以上セックスがなくて、女性として見られていない気がして…。職場で優しくしてくれる同僚に惹かれてしまいました」
セックスがないことで、パートナーの自尊心が傷つき、心のすれ違いが不倫という行動に発展してしまうのです。
孤独感が増え、関係がより悪化する
セックスは単なる身体の接触ではなく、信頼関係や愛情の確認行為でもあります。それがなくなることで、「自分はもう必要とされていないのでは?」という孤独感や疎外感が増してしまうのです。
心理学者のスーザン・ジョンソン博士は、身体的なつながりは愛着形成において非常に重要であると指摘しています。
セックスがないことで、感情的なつながりが失われ、会話も減り、関係性がさらに冷え込む悪循環に陥ってしまうのです。
30代のセックスレスを改善する方法


新しい事を一緒に行う
毎日、仕事に育児などと同じことの繰り返しである人がほとんどのため、そこに変化を加えることで、関係に新鮮さを取り戻すことができます。
例えば、共通の趣味を始めたり、新しいレストランに行ったり、2人でテーマパークに行ったりといつもと違うことを行うと新鮮な気持ちに戻れることがあります。
関係心理の研究でも、「共に新しい体験をするカップルは、セックスの満足度も高い」という結果が報告されています。
旅行に行く
環境を変えることは、セックスレス解消において非常に効果的です。国内旅行、海外旅行に行くことにより、昔の旅行を思い出したり、開放的になることができます。
30代夫婦の中には、1泊の温泉旅行をきっかけに関係が回復したという声も多く、心理的距離を縮める最良の方法ともいえるでしょう。
特に、海外に行くと、キスやハグをしているカップルが多いため、国内旅行よりも海外旅行の方が普段よりも開放的になり、セックスに繋がりやすいという人が多いです。
セクシーな下着を着たりコスプレをする
「性的な刺激」を与えることも重要です。30代は遊び心ややんちゃさが落ち着いてくる年代ではありますが、たまには大胆な所を見せることで、思わぬ盛り上がりを見せることがあります。
以下のような意見があります。
「子どもが実家に泊まりに行った日に、思い切ってコスプレをしてみたら、夫がびっくりしつつもすごく喜んでくれて。そこからセックスの回数も自然と増えました」
見た目や演出も、時には関係修復のスイッチとなります。


アダルトグッズを使用する
最近では、夫婦で使えるアダルトグッズも多く販売されています。
初心者向けのアイテムや、カップルで一緒に楽しめる製品も増えており、「試しに使ってみたら会話が増えた」という人も多くいます。
以下のようなアダルトグッズを使用することを理由にして関係を持つこともおすすめです。
- ローター(どこにでも使えて持っていける)
- バイブ(強めの刺激で一気に密な関係に)
- ローション(ヌルヌル感でより興奮するよう刺激)


まとめ
30代は、仕事や家庭のことで日々忙しく、自分たちの関係を後回しにしがちな年代です。
しかし、セックスレスを放置すると、愛情の確認ができなくなり、心の距離が広がってしまうリスクも高まります。
大切なのは、「セックスは必要か?」ではなく「パートナーとの関係をどう大切にするか?」という視点です。小さなことからでいいので、まずは一歩を踏み出してみましょう。
旅行や会話、新しい体験、そして時には少しの非日常を取り入れて、ふたりの関係をもう一度育てていくことができるはずです。
あなたたちだけのペースで、無理なく、心地よく。それが30代からの関係の育み方です。

